天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2012-12-17から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―俳句篇(31)―

菊の香や奈良には古き仏達 芭蕉「笈日記」 [高浜虚子] ・・・古い仏たちの沢山ある奈良に行った時の心持は、清高なる菊の香を嗅ぐ時の心持と似通ったところがある、というのである。・・・この句はそういう実際の景色を写生したというよりも、奈良に行って…