天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2013-11-05から1日間の記事一覧

月(4)

千載和歌集は、藤原俊成の撰になる七番目の勅撰和歌集である。格調と抒情性が重んじられ、俊成が唱えた幽玄の心が加わる。また本歌取りのような方法的革新がなされる。 木枯しの雲吹き払ふ高嶺よりさえても月のすみのぼるかな 千載集・源 俊頼 照る月の旅寝…