天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2013-11-07から1日間の記事一覧

月(6)

月のシリーズの最後に、近現代の短歌に詠まれた例をあげよう。月は客観的な景物として詠まれ、和歌の時代のように月になにかを託すといった傾向は薄くなる。 思ひきや月も流転のかげぞかしわがこしかたに何を なげかむ 柳原白蓮 何事も人間の子のまよひかや…