天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2014-03-02から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―俳句篇(38)―

ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに 森澄雄 この句はどこで詠まれたと読者は想像して鑑賞するであろうか。私の場合、関東なら福島県の須賀川牡丹園、関西なら奈良県の長谷寺あたりの牡丹の名所での作とばかり思っていた。ところが、森澄雄の『俳句への旅』の…