天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2014-09-02から1日間の記事一覧

石の歌(4)

無機質の鉱物として扱うことで、他のものを際立たせる効果が出る。 夕霧に石を投ぐれば谷間より青竹のこゑ澄みて帰りぬ 前登志夫 対岸に組まるる石の限りなく声なきものに茜は激し 安永蕗子 石の蓋おもたき下に入るものを人と思ひきまつぶさに見き 河野愛子 …