天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2014-10-12から1日間の記事一覧

稲妻(5)

俳諧に詠まれた江戸時代の例をいくつかご紹介しよう。 稲妻を手にとる闇の紙燭かな 芭蕉 あの雲は稲妻を待つたより哉 芭蕉 いなづまやきのふは東けふは西 其角 稲妻のかきまぜて行く闇夜かな 去来 いなづまや堅田泊りの宵の空 蕪村 正岡子規は、生涯に百句余…