天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2015-05-07から1日間の記事一覧

歌集『蜜蜂の箱』(3/3)

さらに読者の常識的な感覚を裏切るような否定表現が目を引く。否定表現がかえってもののイメージを鮮明にする効果があることは、藤原定家の「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮」の例で良く知られているが、佐々木さんの用法は次のように独特…