天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2015-10-20から1日間の記事一覧

歌集『思川の岸辺』(4)

次の注目点は、ひらがな表記の工夫が従来に増して目立つことである。和歌の雅さを感じる。近代以降の短歌では、ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字、記号など組合せ表記が可能であるだけに、シンプルなひらがな表記の特徴がよく現れる。 さざんくわのゆふべ…