天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2015-10-23から1日間の記事一覧

歌集『思川の岸辺』(7)

擬人法にも注目した。哀憐と悲しみにつながっているようだ。 生まれてよりつひに笑はぬまま終る東土竜(あづまもぐら) の完全なるいのち 二階のベランダの手摺りに手をかけしのうぜんかづらを 憎むごとゐる 炎帝が没するまであと一時間 のうぜんかづらは花散…