天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2016-07-09から1日間の記事一覧

月のうた(6)

二首目の景式王(かげのりのおおきみ)の生没年は不詳だが、897年には従四位下にあった。「小夜ふけて」の歌は、なんとも勇壮である。「夜が更けて、半ば終りに近づいているあの月を吹き返してくれ、秋の山風よ」という意味。月に帰っていったかぐや姫を想像…