天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2016-07-12から1日間の記事一覧

月のうた(7)

一、二、四首目は擬人法。葛原妙子の歌で、燻製の鮪(しび)は窓辺に吊ろうとしたのであろう。下句が鮮烈。佐藤佐太郎の歌は、古典的な趣がある。山田あきの歌、影となり光となるのは、作者である。冨小路禎子の歌、月の持つ幻想性を描く。 月ひとり天(あめ)に…