天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2016-07-16から1日間の記事一覧

月のうた(11)

岡部桂一郎の歌では「ふところ」の解釈がポイントである。山懐(山々に囲まれた奥深い土地)と解したい。大西民子の歌は、よんどころない事情で夫と別れた彼女の生活において、「狂ってしまった方がはるかに幸せだ」と思う日々があったことを想像させる。安…