天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2016-07-25から1日間の記事一覧

風の詩情(4)

一首目の歌は、浮気心を恨む心情を表現している。「いたみ」は「強いので」の意。主体が男か女かは別として、「思はぬ方にたなびいた煙」は相手の心と解釈される。この歌は「伊勢物語」第一一ニ段にとられていて、そこでは男が女の浮気心を詠ったものとして…