天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2016-08-29から1日間の記事一覧

雲のうた(5)

「天雲の」は、雲が浮かび漂うところから、「たゆたふ」「ゆくらゆくら」「別る」などにかかる枕詞。ただし一首目と四首目の天雲は、単に空の雲の意。 天雲の八重(やへ)雲隠(くもがく)り鳴る神の音のみにやも 聞きわたりなむ 作者未詳『万葉集』 ひさかたの…