天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2016-09-04から1日間の記事一覧

雲のうた(11)

大江千里の歌には、「寛平御時、歌たてまつりけるついでにたてまつりける」という詞書きがあり、家集を献上した際、自らの不遇を訴えたものということが分る。 白雲のやへにかさなるをちにても思はん人に心へだつな 紀 貫之『古今集』 雲もなくなぎたる朝の…