天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2016-10-15から1日間の記事一覧

定家卿を訪ふ(2/7)

40歳の時、定家は22歳の後鳥羽院に付き従って、初めて熊野詣をした。下級公家の定家の役割は、一行に先駆けて船や昼食、宿所を設営したり、歌会の講師を務めたりで忙しく、さんざんな目に遭ったようである。出世のためには、後鳥羽院の気ままな行動に勤勉に…