天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2017-02-18から1日間の記事一覧

天空のうた(3)

一首目については先に詳しく解説した。四首目は少しややこしい。寄物陳思の歌に入っている。中西進の『万葉集』を参考に意訳すると、「夜明けの布雲が遠く空にかかるように、遠くて逢うこともことばを交すこともできないが、仲を絶つというほど隔っているわ…