天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2017-06-15から1日間の記事一覧

吾輩には戒名も無い(3/8)

自分が死ぬ時に犬の事を詠った歌人がいた。島木赤彦である。斎藤茂吉『島木赤彦臨終記』に次のように出て来る。 「その時、赤彦君のうしろに猫がうづくまつて咽(のど)を鳴らしてゐた。これは赤彦君がいつも猫を可哀がるので傍(そば)に来てゐるのであつた。皆…