天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2017-07-09から1日間の記事一覧

歌集『窓は閉めたままで』(2/4)

ここでは紺野裕子さんの短歌を心地よく読ませる韻律の技法を作品例と共に紹介しよう。紺野さんの歌には破調は少ない。典型は次の歌に見られる。 青木ガ原樹海あかるし傘をうつまばらの雨のおとも止みたりこの歌は次のように、母音「ア」の分布・リフレインに…