天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2017-08-10から1日間の記事一覧

古典短歌の前衛―酒井佑子論(10/11)

□死の歌 ほほゑみてもの言はす声はつはつに耳に残りて遠き面影 『地上』 *五味和子夫人の死の報に接しての思い出であろうか。 輸送船に死にて骨だに還らざりし右腕長かりし巨人軍投手 *叔父にあたる(叔母さんの夫)澤村栄治のこと。 みひらける灰色の眼に…