天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2017-09-28から1日間の記事一覧

鳰と狼(4/11)

俳諧の先人に学ぶ場合に、澄雄は芭蕉に、兜太は一茶に傾倒した。ふたりが生涯を通じて拘った土地にも違いがある。澄雄は芭蕉ゆかりの近江への思い入れが強く、兜太は産土の秩父を心情の根源においた。両者を象徴的に表現するなら、鳰(鳰の海は琵琶湖の別称…