天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2017-10-18から1日間の記事一覧

河童と我鬼 (4/10)

芥川の「澄江堂雑記」(二十八 丈艸の事)に、次の文章がある。 「蕉門に龍象の多いことは言ふを待たない。しかし誰が最も的的と芭蕉の衣鉢を伝へたかと言へば恐らくは内藤丈艸であらう。少くとも発句は蕉門中、誰もこの俳諧の新発知ほど芭蕉の寂びを捉へた…