天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-02-01から1日間の記事一覧

挽歌―茂吉と隆―(2/4)

母の葬式の場面でのよく似た情景 茂吉の『赤光』「死にたまふ母」と、隆の『歳月の贈物』にある母の挽歌を比較すると、状況の良く似た作品が多い。いくつか見てみる。 死に近き母に添寝(そひね)のしんしんと遠田(とほだ)の かはづ天に聞ゆる 茂吉 死にちかき…