天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-03-03から1日間の記事一覧

道づくし(10/11)

次に塚本邦雄の場合。負の諸概念を短歌に詠むことで現代前衛短歌を先導した彼は、道の取り入れ方も独特である。 踐(ふ)みゆかむこの道はただひとすぢに遠つみ祖とこころ通へる 『初學歴然』 抜道の間道、縞の間道と分きがたし喜多耳鼻科夕映 『献身』 迷路ゆ…