天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-04-18から1日間の記事一覧

死を詠む(8)

亡き人をあしざまに言ふを聞きをればわが死のあとの はかり知られず 大西民子 死ぬ時はひとりで死ぬと言ひ切りてこみあぐる涙堪へむ としたり 大西民子 自らの死のために押す釦一つその感触を追ひて夜半ゐつ 高嶋健一 人死にしうすくらやみの皿の上卵黄一顆…