天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-04-23から1日間の記事一覧

死を詠む(12)

人の死ぬガラス戸のそと日は射して猫の交(つる)むをわれは見てゐる 滝沢 亘 わかさぎは卵をとられ死ぬといふみづうみに聞く春の叫喚 北沢郁子 死ぬときはこんなものかと救急車の固きベッドにゆられ目を閉づ 坪井 清 眠りしまま死んでしまひし父のこと何とい…