天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-04-26から1日間の記事一覧

死を詠む(15)

単衣(ひとへ)きて心ほがらになりにけり夏は必ずわれ死なざらむ 長塚 節 死ぬ者はすでに絶えたるわが家もあぢさゐ咲きて心喪に入る 富小路禎子 死ぬという大仕事だれも残しつつ春は桜花の下にて笑まう 本土美紀江 死ぬるとき生まるるときに日柄など思ふ人なし…