天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-04-30から1日間の記事一覧

死を詠む(18)

ああ人は遂に死ぬると思ひつつ寂(しづ)やかに降る雪を見てゐる 犬飼志げの 美しき死などかなはず苦しみておとろへ果てて人は死にゆく 犬飼志げの 死はそこに抗ひがたく立つゆゑに生きてゐる一日(ひとひ) 一日はいづみ 上田三四二 死の側に影をひきつつ生くる…