天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-05-07から1日間の記事一覧

死を詠む(23)

陸橋を揺り過ぐる夜の汽車幾つ死にたくもなく我の佇む 明石海人 死へむかふ空白(うつろ)の舟にただよへるゆめよりほかのわれを思へよ 山中智恵子 〈死〉の華のきらめきませば一本の呪木となりて血は駆けりいむ 児玉喜子 息つめてわれはおもへる鳥といへどさ…