天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-05-09から1日間の記事一覧

死を詠む(25)

死ぬるにも力がいると誰か言ひし生のきはみの測りがたしも 榎本美知子 死をとほきものと思はぬゆふまぐれ土手のさくらの遅速に気づく 田中滋子 柔らかく焼きましたよと言葉ありき死しても母は優しさに会ふ 阿部和子 死ののちにくぐるほかなきわが門(かど)を…