天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-06-04から1日間の記事一覧

湖のうた(8)

満月の夜には甘き水となる湖をめぐりて走る列車は 長野華子 真つ直ぐに湖(うみ)へと下る梅林の道幅だけの春の湖見ゆ 上田喜朗 藍寝かす藍壺のごとくひそかなれ島影もなき冬のみづうみ 小山田信子 みづからの水に倦みたる湖が水を捨てむと立ち上がりたり 西村…