天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-06-10から1日間の記事一覧

犬を詠う(4/12)

冬の犬コンクリートににじみたる血を舐めてをり陽を 浴びながら 寺山修司 老犬の血のなかにさえアフリカは目ざめつつあり おはよう、母よ 寺山修司 このシロがあと幾年を生くるやと餌を与へつつ嘆きゐる妻 原 三郎 日のくれに帰れる犬の身顫ひて遠き砂漠の砂…