天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-06-17から1日間の記事一覧

犬を詠う(11/12)

犬居らずなりし犬小屋とほるたび犬のかたちの闇がみじろぐ 丹波真人 花の奥にさらに花在りわたくしの奥にわれ無く白犬棲むを 水原紫苑 好色な男であるよ這ひのぼる蔓先までを嗅ぎめぐる犬 上村典子 あるときはさみしい顔の犬が行くわたしのなかの夏草の径 小…