天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-07-12から1日間の記事一覧

幻想の父(2/12)

■父の風貌や性格を詠んだ歌から見ていこう。 革命とほくなりつつ今宵わが家には蕗青く煮え父の哄笑 『日本人霊歌』 この父は革命などに期待しなかったようだ。蕗を煮て食べる夕食に高らかに笑う父を作者空しく思い軽蔑しているようだ。 夭折の無頼の父に白緑…