天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-08-02から1日間の記事一覧

現代歌枕の発掘(7/8)

塚本邦雄に次ぐ世代では、小池光が地名に強い興味を示した。地名に歴史的背景を暗示する要素を入れると歌枕になるが、その例を彼の作品から二首を引いておく。 フィレンツェの衰弱とともにこの地上去りし光を春といはむか 『廃駅』 チェルノブイリ「石棺」の…