天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-08-19から1日間の記事一覧

原爆の記憶(4/9)

救ひがたき人間の智がうみし死の灰といふ言葉かなしく 平井乙麿 死の灰をまじへてふるてふ梅雨のあめに濡るる草木と われと悲しき 尾上柴舟 無慚なる死の灰降らす天かなと首のべて池の亀が言ひたり 前川佐美雄 原爆をのろふ言葉の絶えしとき夜ふけの街の口笛…