天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-08-24から1日間の記事一覧

原爆の記憶(9/9)

原爆忌昏れて空地に干されゐし洋傘(かうもり)が風にころがりまはる 塚本邦雄 被爆二世の手帳もつ嫁が二人目を妊りて暑き夏逝かんとす 東野典子 被爆時を満〇歳としるしたる手帳わが持つ持ちてゆくべし 管野多美子 炎天に出でゆく父のポケットの被爆者手帳見…