天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-08-30から1日間の記事一覧

月の詩情(1/12)

はじめに 古来、和漢の詩歌において、自然の美を対象とする際に「雪月花」という言葉が使われる。「雪月花」の日本における初出は『万葉集』巻十八に残る大伴家持の歌。「宴席詠雪月梅花歌一首」と題して、「雪の上に 照れる月夜に 梅の花折りて贈らむ 愛し…