天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-09-08から1日間の記事一覧

月の詩情(10/12)

□旅行詠 昭和十五年に朝鮮半島経由中国大陸に旅行した。 春耕の鞭に月まひ風ふけり 『白嶽』 満州の大地を農夫の鞭に従って馬が耕している黄昏時の情景。 鞭に月が舞いあがるような景色の表現が新鮮。 東風の月禱りの鐘もならざりき 『白嶽』 「はるぴんにて…