天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-11-01から1日間の記事一覧

病を詠む(12/12)

病みつかれみとり疲れて世の時間(とき)の流れのそとに われら佇む 岸上 展 しろがねの針降るやうにひかり降るきさらぎ尽を君病める辺に 雨宮雅子 繭籠るときと病む軀をあざむけば駆け登りゆく冬の花火は 岡口茂子 濠を越えきて病むわれら呼ぶ娼婦あり園めぐ…