天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-11-25から1日間の記事一覧

匂い・匂うの歌(8/8)

セメントのにほふ地下駅葱の束解きたるがごと若者らゐる 真鍋美恵子 眠りゐる褐色の犬とたんぽぽと土に低きもの自(じ)がにほひもつ 真鍋美恵子 美しく名を呼ばれたりはつなつの魚の匂いのする坂道で 藤本喜久枝 議事堂より出できてわれを遮りし集塵車激しき…