天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-01-04から1日間の記事一覧

冬を詠む(8/9)

冬の砂掌をこぼるるに伝ひくるこの限りなき時のやさしさ 尾崎左永子 戦友のやうに携へ来し夫と冬の渚に照らされてゐる 尾崎左永子 陽光が地上に割れる音のしてこの冬いちばんの寒い日となる 菊池良子 もうだいぶ水面から沈んできたやうなみぢんこの思ひして…