天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-01-21から1日間の記事一覧

知の詩情(16/21)

第二には、主語の扱い方である。動作の主語を隠すことによる謎かけ。作者以外の主語を明確にせず、その動作だけを述べることで読者を立ち止まらせる。以下は歌集『時のめぐりに』から。 あち等こち等に突きあたりつつ入りきては納簾のひもの鈴をゆすれり 葉…