天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-03-31から1日間の記事一覧

俳句を詞書とする短歌(1/9)

まえがき 周知のように、和歌の詞書(題辞、題詞)の役割は、和歌を詠んだ趣意、背景を述べることにあり、万葉集以来よく使用されている。わが国の古典文学においては、この詞書の部分が物語にまで拡張されて、『伊勢物語』や『大和物語』のような歌物語とい…