天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-04-06から1日間の記事一覧

俳句を詞書とする短歌(6/9)

歌集『X――述懐スル私』(2010年刊)「夏越なごめど」一連から。学者の言葉や俳諧を詞書としている。以下では、俳諧の場合を取りあげる。大変難しいシンフォニーである。 市中(いちなか)は物のにほひや夏の月 (凡兆) はいつて来る奴の死角につねに立つ訓練…