天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-05-26から1日間の記事一覧

水のうた(6/17)

かなしみはつひに遠くにひとすぢの水をながしてうすれて行けり 前川佐美雄*一筋の水に悲しみをのせた。 藪かげゆ小舟にのりて水たぎつ鬼怒川わたりぬ春の寒きに 古泉千樫*激流の鬼怒川を小舟で渡った思い出 撒水のいち早く消え道白く過ぎし孤独の日に続き…