天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-06-04から1日間の記事一覧

水のうた(15/17)

〈自然水〉買ひて巷をあゆむとき西方十万億土赤しも 高野公彦*〈自然水〉はメーカーのつけた名称。「西方十万億土」と言われて読者は、 広大な西方の宇宙を想像する。そこが夕焼けになっている。 大きなる鍋のなかにて熱せられふつふつと嗤ひはじめたる水 …