天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-06-25から1日間の記事一覧

感情を詠むー「苦し」(3/3)

花見ればそのいはれとはなけれども心のうちぞ苦しかりける 山家集・西行*「桜の花を見ると、これと言った理由は無いのだけれども、心の中が苦しい ことであった」 歌の意味は簡明だが、桜の花にこがれ修行した西行の精神生活がしのばれる。 なほざりの空だ…