天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-07-20から1日間の記事一覧

感情を詠むー「恨み」(5/6)

うらみじな難波のみ津にたつ烟こころから焼くあまの藻しほ火 新勅撰集・藤原雅経*「あの人を恨むことはするまい。難波の湊に立つ煙が、海人がおのれの意思で 焚く藻塩火から発するように、この咽ぶような苦しい思いは、ほかならぬ私の 心から出たものなのだ…