天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-08-02から1日間の記事一覧

感情を詠むー「憎む」(3/5)

眼の前に埃の如くさがりくる蜘蛛さへ今日の今の憎しみ 小暮政次 蓬野に母ひざまづきにくしみの充電のごとながし授乳は 塚本邦雄*「にくしみの充電のごと」とは、凄まじい直喩である。母は子を通して子の 父を憎んでいるようにもとれる。 にくむべき詩歌わす…